member:森若・がっくん(比留間)・三枝
text:三枝
※釣果がしょっぱいので、長い前フリを書きます。章立ての題名は全部戦争映画のタイトルからとってます。
第1章「釣部の異常な愛情 また私は如何にして心配するのを止めてバラムツを愛するようになったか」
古くから続く立教釣部HPの釣行記でバラムツの文字が躍るようになったのは、おそらくここ数年の事であろう。
2015年年末のバラムツ釣行。梶原先輩の呼びかけにより動き始めた(たぶん)立教釣部史上初のバラムツ釣行は、
相川先輩がキャッチしたサットウのみという釣果に終わった。しかし、受験を終え、某大学への進学か、立教への
進学かで悩んでいるうちにこの釣行記を見た高校3年生の自分が「なんか変な魚釣って喜んでる人がいるから」と
いう理由で立教大学進学を決めた、個人的には重大な釣行記であった。
そこから、幾度もバラムツ釣行は企画されるものの、企画倒れを繰り返し、実際に実行に移されたのは2016年夏合宿のみであり、そこでも結局サットウのみという釣果に終わった立教釣部内ではバラムツという魚の神格化と「バラムツ食って腹を壊してみたい」という欲求が膨らみつつあった。
そして1月、ある意外な男の声掛けにより、この釣行は動き出す。
その男とは、昨年夏の三宅島で、エギングロッドでキロアップのショゴを揚げて以来、沼に嵌まった男。森若。
夜の堤防でサバの切り身に食いついた奇特なカンパチとのファイトで彼のバラ色の大学生活は一気に生臭くなり始めた。
そんな彼は法学部の宿命、厳しい期末考査で身体をすり減らす中、ついにバラムツというターゲットに目を向け始める。
そして、海なし県埼玉で暮らし、トラウトフィッシングを得意とする男「比留間」もバラムツなる未知の魚との格
闘を夢見て、御祖父さんのプリウス(ガソリン満タン・ETCカード付)を強奪。
メンバーが揃った。
第2章「遠すぎた足柄SA」
早朝、男たちは埼玉の奥地の駅に降り立った。
駅には、目を離したすきにいきなりダッシュをする韋駄天、がっくんが御祖父さんから車を強奪して待っている。
犯行計画ではとりあえず、バラムツだけやりに静岡まで行くのもアレなので昼過ぎから鯛ラバで遊んで、その後バラムツを釣る算段になっていたので、清水港へ急ぐ。(今思えば、この釣行計画自体に無理があった…?)
車は圏央道から東名高速に入り、非常に順調に清水へと近づいていく。
しかしここで、アクシデントが発生した。事故渋滞である。
そして、それに伴い約1名に身体のアクシデントも発生した。しかし、詳細は伏せる。本当にヤバい出来事だったので。
そんなこんなで結局出船時刻に間に合わず、船長さんに御迷惑をかけてしまった。反省。
しかし、清水に着いたはいいが、爆風である。海も白波が立っている。
(これ、本当に釣りになるんであろうか…)
と不安がよぎる。
でも一応船は出るらしい。やったね。
しかし、ここで三枝は致命的なミスを犯す。わざわざ前日に用意した酔い止め「アネロン」を車に置きわすれたのである。
この行動がのちに悲劇を生むことになるとは知らずに…。
第3章「駿河湾戦線異状なし」
さて、ついに始まってしまった釣行。なお、この釣行の写真は激戦の為、現在に至るまで1枚しか発見されていないので、ほとんど文章のみである。
本来なら外洋に出てイワシを見つけて、ジギング&鯛ラバのはずが、爆風の為湾内での根回りになり、アタリも無…。
寒いし波高いしで全員死んだような顔をして等速巻きを繰り返している。
私も、最初の一時間ほどは「まぁ、鯛ラバだしなんか釣れるっしょ。鯛ラバだし」と思っていたものの、あまりにもあたりが少なく次第に無の境地に至る。
私が釈迦なら、あの時間で3回は悟りを開けたと思います。本当に。
すると、鯛ラバ初挑戦のがっくんの竿が曲がっている。
とにかく、食える魚であってくれよ…とその場の全員が思ってたと思います。
上がってきたのはエソでした。死。
その後、釈迦が15回くらい悟りを開けるくらいの時間、無が続き、最後の方に船長が小さいハタを釣って鯛ラバはおしまい。メインイベント、バラムツへ…!
海況が思っていたよりも好転せず、不安が高まります。
第4章「ハキソ―・リッジ」
ここからは手短にいきます
忙しい社会人の皆様のために、三行でいえば
波高すぎて釣りにならねぇ。
船酔いしてやべぇ。がっくんダウン。三枝ダウン。
森若、執念の15kgクラスフッキングも三枝のギャフ撃ち失敗
です。
一応僕も4㎏くらいのしょぼいの釣ったんですけど、気持ち悪すぎて覚えてません。
あと森若くん、マジでごめん。
予定よりも30分早上がりしてもらって、釣りは終了。
その後は健康ランドに行って風呂入って寝て、翌日沼津で飯食って帰りました。
番外編「禁じられた遊び」
温泉と食事により生き返った一行はがっくんハウスへ向かい、台所をお借りしてバラムツを解体することにしました。
きさくなお父様やお母様のご厚意により出刃包丁等、調理用具一式をお借りし、ウチのキッチンよりデカいキッチンで解体開始。
気づいたことを箇条書きにしてみます。
・大きさ(70㎝弱)のわりに、骨は柔らかく、サクサク切れる。
・うろこが手に刺さって出血する
・匂いは独特の「深海魚臭」。クロシビカマスとかとおんなじ匂い
・刺身うめぇ。神か?
以上!バラムツ釣行でした!
リベンジ絶対にするからな。