Member…水野、小泉
Text 小泉
สวัสดี ครับ!小泉です!
今回は水野師匠とタイへ遠征。
目指すはミャンマーとの国境近くの町、サンクラブリのカオレム湖。
狙うは世界最大級の雷魚、シャドー(現地名チャド―)
サンクラブリに彼は以前に一度行ったことがあるとのこと。
更に現地で仲良くなった漁師がいるとのことなので、なんとも心強い。
バンコク市内からバスで2時間のカンチャナブリからバスに揺られて更に2時間か3時間か…もう寝たり起きたり読書したり気ままに過ごしていたので時間がわからんものの、サンクラブリに到着したのは夕方だった。
長旅の疲れもあり、今夜は街のちょっといい宿Burmese Innの部屋を確保。
タイでは珍しい温水シャワー、エアコン完備のお部屋。
部屋で一休みした後、師匠が数年前にお世話になった漁師さんに挨拶すべく村を徘徊…。
そしてあっさり橋の上で再会。
漁師さんも師匠の顔を覚えていたようで、その場で大盛り上がり。
わしも簡単に挨拶を済ませ、チャド―を釣りに来たことを伝えると明日にでも船を出してくれるとのこと。
以下、漁師さんを本名のソンマンと表記。
事が上手く運び過ぎて怖いですわ。
久し振りの快適な夜。こりゃ明日の朝起きられるか心配ですわな。
案の定、少し寝坊をしました。はい。
宿で朝食のパンとコーヒーを頬張りながら竿を担ぎ、ソンマンのもとへ向かう。
日本を出発して二日目。いよいよタイでの釣りが始まる。
カオレム釣行一日目
前日に約束した時間から少し遅れて船に乗り込む。
周りが山に囲まれているためか、
村の雰囲気がそう感じさせるのか、
夜が明けるのが少しゆっくりな気がした。
村の漁師ソンマンにポイントを案内してもらいながらルアーを投げ続ける。
日本から持ち込んだバズベイトやスピナベ、タイのペラルアーを投げまくるも朝マズメは収穫ナシ。
バイトもほとんどなく、厳しい状況ではあったが、ガイドブックの裏の会話集を使ってカオレムの釣りについてソンマンから情報収集したり、お互いわからないながらもコミュニケーションを身振り手振りで楽しんだりと楽しく穏やかな時間が流れておりました。
釣れんのう
釣れんのう...
しかし、15時26分、ついにその時がきた。
ジャブンと独特な音とともに割れる水面。
我が師匠の「網!網!!」という声。
ゆっくり舟に近づくスマートな魚体。
興奮しながら引き上げると…。
正真正銘、チャド―である。
鋭い歯に気を付けながら写真撮影。
まだ小さいため特徴的な紫色は出ていないが、これはこれで綺麗な模様。
わしもこれに続けとルアーを投げまくる。
バズベイトとペラルアーを投げまくる。
…釣れぬう。
…釣れぬう。
ぱらぱらぱらとペラルアーを茂みの横に通していたそのとき、待ちに待っていた瞬間は訪れた!!
何かが食った!!急なアタックに「あわぁん!!」と情けない声を出しながらも反射で強めに合わせる。
グイッと重みが乗ったのを感じながら引き寄せる。
…なんだこいつ。
師匠に問うたところ、プラー・チョンという種類らしい。
カオレム初フィッシュがよくわからんヤツではあったものの、釣れればやはり嬉しい。
「プラー・チョンもいい魚だから…」と師匠から謎のお言葉を頂き、なんとも言えない気分になったことはココだけの話。
外道でも釣れれば嬉しいものよ。チャド―じゃなくてもガッカリしないだよ(;・∀・)
まだこのときは肌が白い。
日本へ帰る時には真っ黒になるのです。
その後、無事に弟子のわしもチャド―を釣って記念撮影。
一日目の釣果
水1チャド―
小2チャド―、1プラー・チョン
お互いにバイトが少ない中で手堅くキャッチ
カオレム釣行二日目
コツを掴んだのか、師匠がチャド―を乱獲し始める。
昨日とは打って変わってコンスタントにルアーを追ってくるチビチャド―。
しかし、弟子はここで苦しみ始める。
ペラルアーを追ってくる、食いついてくるものの、全く針にかからない事件が発生。
巻きのスピードを変えても合わせのタイミングを変えても全く乗らない。
針先にも特に異常は見当たらない。ただただ、食いついてくるチャド―がルアーを噛み損ねるというムズムズ感を味わって1日が終わってしまった。
バイト自体は10回以上あったのだが、無残な結果となってしまった。無念。
もう1サイズ小さいペラルアーを用意していれば釣果が変わっていたかもしれない。無念。
釣行準備段階にて
「使う可能性があるものはいっぱいあるけど…そんなに全部揃える余裕ねえし、こんなもんで大丈夫だろ♪」
釣り場にて「あれを持ってくればよかった、なんで予備を買っておかなかったんだ…」
これ、そこら辺の川(柳瀬川)でなら仕方ないなぁで済むが、遠征の場合は悔いが残りまくるので本当に要注意。
二日目の釣果
水7チャド―
小0チャド―
その日の晩、カオレム湖に浮かぶミソンパンという水上コテージから竿を出すとこの通り。
仕掛けはthe小物用という感じのウキ仕掛けに食パン。
写真の映りが悪くてごめんなさい。
この旅の写真、全体的に残念なのが多い気がする…。
写真撮ったらその場で確認しろやと文句を言いたい。
はい、写真の質をゆっくり確認する余裕もないほど毎回いろんな目の前のものに夢中だったんです。
カオレム釣行三日目
二人ともぽつぽつとコンスタントにチャド―を釣り上げた。
師匠はペンシルで大物を狙ったりスピナベでカスープを狙ったり...。
途中に立ち寄った市場で魚が生きたまま売られていたので少し紹介
ナイフフィッシュやらウナギっぽいのやら色々売られてますわ。
こいつら全部カオレム湖に生息する魚、食用なんですって。
ソンマンも普段はこいつらを捕って生活してるんだわな。
決して釣り人の案内を仕事にしているわけではない。
毎回持ってきてくれるお弁当も美味しい。
しっかりソンマンもチャド―をゲット。
さすが漁師さんですわ。
ソンマンが使っていた木製ルアー
ゆっくり引くとポコポコと水を掴むポッパー系。
投げると空気抵抗が少ないのか思った以上に飛距離が出る。
三日目の釣果
水 もうカウントしてない
小 もうカウントしてない
ソ 短時間で2チャド―
カオレム釣行四日目
連日ソンマンを連れ回してしまったので
ボートでの釣行は一日お休み。
町を散策したりコテージから竿を出したりのんびりと...。
この日の晩、本気で野犬に襲われかけるのであった。
カオレム釣行五日目
カオレム釣行最終日。
この日は狙いをチャド―からカスープに変えて舟を出してもらった。
コイの仲間のカスープ。
こいつは群れで行動しているらしく、たまに湖面が激しく荒れる。
そこにスプーンをぶち込み、底が取れたら一気に巻き上げる。
ほぼジギングのような動きで...。
ガツンと当たればまたほぼジギングのような引きで...。
ほぼ一投目で師匠とわしの同時ヒット👍
思っていたよりも引きが強く楽しかった。
持ち帰って夕飯に料理を振る舞ってくれるとのこと。
こりゃドカドカつれるわwww
と思ったが、ここがピークだった。
ちょこちょこと小物釣りで遊んで(釣れたとは言ってない)、カオレム釣行最終日を終えた。
5日目の釣果
水 1カスープ
小 2カスープ
昼間のカスープが中央のそぼろ、両脇のスープに入っていた。
骨が鋭く、気を付けないと怪我しそうだが味は至ってシンプルに美味しい白身。
言葉もロクに通じないJapanese fishermansを家に招いて歓迎してくれたソンマン一家には感謝感謝。
バンコク市内(釣り具屋Mokoley・エビ釣り堀えび)
カオレム湖、サンクラブリの町に別れを告げてバンコクへ帰ってきた。
ずっとサンクラブリにいてもいいと言われたら帰ってこないかもしれない。
もちろん不便な所もあったが、それが気にならないくらい魅力のたくさんある町だった。
サンクラブリからバンコクへの移動は一日がかり。
バンコク市内のプロンポンに到着したのは日の沈み切った夜だった。
バンコクの喧騒はしんどい。
人混みがしんどい。
街角で出会ったタイマッサージ屋のお姉ちゃんが一生懸命探してくれた日本旅館風な宿でwifiを使いながら今後のプランを立てる。
帰国までまだ一日余裕がある。
そうだ、エビを釣りに行こう。
その前にタイの釣り具屋を覗いてみよう。
タイの本屋も見てみたい。
大型ショッピングセンターで書店を見て回り、そのまま近くの釣具店を覗き、エビ釣り堀で夕飯を済ませる。
至ってシンプルなプラン。
完璧である。
そんなわけで今回やってきたのは釣り具屋Mokoley
商品の展示の仕方が面白い。
またカオレムにリベンジできるようにペラルアーを買い込んだ。迷いはなかった。
店内のチラシを見ると日本人向けのフィッシングツアーもあるそうな。
釣り具を買い込んだ我々は再び微笑みの国タイの洗礼を受ける。
タクシーがつかまらないのである。
エビ釣り堀への地図をタクシーの運ちゃんに見せても知らない、わからないの連発で断られる。
炎天下の中、1時間ほど道路脇で手を振り続けてなんとかタクシーをつかまえる。
しかし、その運ちゃんも釣り堀の場所がわからない.....
通行人に聞きまくって同じような所を回りまくって(悪徳タクシーではなく、本気で目的地まで向かってくれて)
なんとか到着。
まさかの「えび」
さんざん道に迷ったが看板はわかりやすい。
大きなプールにオニテナガエビがウジャウジャ。
ザリガニ釣りの延長かと思っていたが、テナガちゃんが思いのほかスレていてなかなか釣れない。
椅子に座りながらドリンク片手に釣り竿を出す。
カオレムとはまた違った趣向の釣り。
これはこれでまたいいものですわ。
仕掛けは小さな針にウキの簡単なもの。
エサは小さな肉片。
師匠、目がガチね...。
こやつら、居食いしよる。
気付いたら食ってるパターンが多かった。
竿を上げてみるといきなりビクンビクンッと
細めの竿でエビと遊ぶのも面白い
釣れると綺麗。
挟まれると激痛。
普通に血出ます。
どやぁとでも言いたげな師匠。
お店のおばちゃんにこれ以上釣るなと言われ、ここいらで納竿。
塩焼きにしてもらった。
待つこと10分。
釣ったエビちゃんたちが運ばれてきた。
これがものすごくうまい。
いくらでも食べられるとはこういうことか
あっという間に完食。
釣りも楽しめてこんなにおいしい。
おまけにリーズナブル。
道にさえ迷わなければ最高の遊び場ですわ。
国内にあれば新歓釣行で使いたい。
以上。水野・小泉のタイ釣行でした。
締めの一言。
また間違いなくタイに行くわ。